ＵＴＡＧＥ

夜の宴。

生ぬるい夜風が吹き込むゲストハウスで。

全国から集まった旅人とビールを交わす。

たとえば、

私は20代の前半に、自分のなりたいことを

適当な成功のまま放り投げて

ＮＺのラウンドに出た。

異国で旅資金もなくなって、りんごもいだり、

エクスチェンジのクリーナーしたり、

貧乏でもサーフィンして、一緒にいたい人と旅すること、

幸せだなとおもった反面、

ずっと仕事1筋で築きあげている人達をみると、

時々不安にもなることもあった。

・・・りんご、もいでる場合なのか。

と。

でも、あのときの自分にとっての大きな経験が、

いろいろな場所で実を結ぶ。

同じ体験をしている人達、

同じ楽しみ方を知っている人達。

年齢も性別もちがったって、

すぐ仲良くなれる。

特に、季節労働を経験している人達との話しは

面白い。

その辛さと楽しさを知っているから。

そして、その資金源の使い方、夢は皆同じ。

次の旅路の資金!!

だから、自分の進んできた道は、

改めていい人生だとちょこっと思うのでした。

そんなことをこの八重山の小さな小さなゲストハウスで

皆と話し笑う夜。

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